ラップバンド手術の適応条件
ラップバンド減量手術は、胃の上部に調整可能なバンドを装着し、食事量を制限して満腹感を得やすくする外科的治療です。手術は体重減少を促進し、必要に応じてバンドの締め具合を調整できます。米国国立衛生研究所(NIH)は、手術対象者に対し以下の基準を設けています。
BMI(体格指数)
最も重要な条件はBMIが40以上であることです。BMIは身長に対する体重の指標で、健康体重との比較に用いられます。BMIが35〜39.9の人でも、体重に起因する特定の医療疾患がある場合は手術対象となります。BMIが35未満の方は原則として対象外です。
糖尿病
BMIが35以上で糖尿病と診断されている場合、手術の適応となります。肥満と糖尿病は相乗的に致死リスクを高めるため、NIHは低BMIでも手術を認めています。
高血圧
BMIが35以上で高血圧と診断された患者も手術対象です。肥満は血圧上昇を助長し、心血管疾患のリスクを増大させるため、手術による体重減少が有益と判断されます。
高コレステロール血症
BMIが35以上で高コレステロール血症がある場合も手術が許可されます。コレステロール異常は動脈硬化を招き、心疾患や脳卒中の危険因子となります。肥満がこれらのリスクを増幅させるため、手術が推奨されます。
減量の既往経験
多くの保険会社は、手術前に医師や栄養士の指導のもと、食事療法や運動プログラムなど他の減量方法を試みたことを条件としています。これらを実施していなくても手術は可能ですが、保険適用が受けられない場合があります。
