肥満と健康リスク
肥満は世界的に増加しており、さまざまな深刻な健康リスクを伴います。本稿では肥満の定義、主なリスク、危険度の高い疾患、体型別リスク、減量の効果について解説します。
肥満の定義
米国ウィスコンシン大学医学部のHealthLinkによると、理想体重の20%以上が余分にある人を「肥満」と定義しています。理想体重は身長・年齢・体格などで算出され、Health Central等のサイトで簡単に計算できます。
肥満がもたらすリスク
2008年のトロント・スターの記事では、肥満が「世界で最も深刻な医療危機」と指摘されています。主なリスクは心疾患・高血圧・脳卒中・がん・糖尿病・呼吸障害・痛風・胆嚢疾患・関節障害などです。また、1998年のNIHの報告では、妊娠合併症・月経異常・多毛症・ストレス性尿失禁・うつ病なども関連するとされています。
最も危険な疾患
特に心臓や血中コレステロールに関わるリスクが高く、肥満は心疾患、脳卒中、血中コレステロール上昇、胸痛のリスクを増大させます。体重が40%過剰な場合、平均体重の人の2倍の早期死亡リスクがあるとWebMDは報告しています。
体型別リスク
体脂肪の分布によってリスクは異なります。腹部に脂肪が集中すると、心疾患・糖尿病・がんのリスクが高くなる一方、ヒップや太ももに脂肪が蓄えられる「梨形」体型は比較的リスクが低いとされています(WebMD)。
減量の効果
減量は健康に大きなメリットをもたらします。たとえば、10〜20ポンド(約4.5〜9kg)の減量でも血圧やコレステロールが顕著に改善され、糖尿病患者だけでなく非患者の血糖値も下がります。体重の10%減だけでも、上述の疾患リスクは大幅に低減します。さらに、エネルギー増加、生活の質向上、睡眠時無呼吸症候群の改善・解消といった効果も期待できます。
