子どもの花粉症対策と治療法
花粉症は春や晩夏に樹木・草・雑草の花粉が飛散することで、子どもだけでなく大人にも症状が現れます。ほこりダニ、カビ、ペットのフケなどに対するアレルギーで一年中苦しむ子どももいますが、処方薬・市販薬ともに症状を和らげる方法があります。
アレルゲンの管理
- 子どものベッドはアレルギー防止用のプラスチックカバーで覆い、マットレス・枕・ボックススプリングすべてを保護します。
- 外出中は部屋を頻繁に掃除機がけしますが、掃除機をかけた直後は埃が舞いやすいので、掃除後はしばらく部屋を換気しないようにします。
- 室内の湿度は50%以下に保ち、湿度が高いとほこりダニやカビが増殖しやすくなります。
- 花粉が多い季節は車内・自宅の窓を閉め、暖房やエアコンのフィルターは高性能のアレルギー対応フィルターに交換します。
抗ヒスタミン薬
- 小児用は錠剤とシロップの両方があり、ヒスタミンの作用をブロックしてくしゃみ・鼻水・かゆみを抑えます。
- ジフェンヒドラミン(ベナドリルなど)は眠気を引き起こすことがあるため、特に夜間以外の使用は注意が必要です。
- ロラタジン(クラリチンなど)は眠気が少なく、一般用医薬品として購入できます。
去痰薬(デコンジェスタント)
- 鼻詰まりや副鼻腔の圧迫感を軽減します。液体、錠剤、鼻スプレーの形態があります。
- 長期使用は不眠・頭痛・血圧上昇などの副作用が出る恐れがあるため、医師の指示に従って短期間にとどめましょう。
処方用鼻スプレー
- 鼻炎やかゆみ、鼻水を抑えるステロイド系や抗ロイコトリエン系のスプレーは、長期使用でも安全性が確認されています。
- 市販の血管収縮剤入り鼻スプレーは長期間の使用で逆に鼻詰まりが悪化することがあります。
- クロモリンスナトリウム(非処方)スプレーはヒスタミン放出を抑え、症状が出る前に使用すると効果的です。
鼻洗浄
- 生理食塩水で鼻腔を定期的に洗浄すると、花粉やホコリを除去でき、鼻詰まりが緩和します。
- 小児の場合はシリンジや鼻洗浄用ボトルを使い、やさしく行いましょう。
氷で目のかゆみ緩和
- 濡らしたタオルに氷を数個入れ、子どもの目の上に5〜10分当てます。炎症が抑えられ、かゆみが和らぎます。
- 就寝前に行うと、睡眠がしやすくなります。
アレルギー免疫療法(アレルギーショット)
- 症状が重度の場合、医師は3〜5年にわたる定期的な注射(免疫療法)を提案します。少量のアレルゲンを徐々に増量し、免疫を慣らすことで花粉症だけでなく、将来的な喘息の予防にもつながります。
