幼児の体臭とその対策
幼い子どもの体臭は、代謝の副産物として自然に現れることがありますが、衛生状態や健康問題のサインでもあります。異常な体臭は、病気や重篤な状態の兆候となることがあるため、注意が必要です。
甘い匂いがする体臭
子どもの体臭が甘い匂い(メープルシロップのよう)を放つ場合は、すぐに小児科医に相談してください。尿路感染症や糖尿病の可能性があります。特に、メープルシロップ尿症(MSUD)は代謝異常で、放置すると身体障害や知的障害、最悪の場合は死に至ります。発症頻度は約22万5千人に1例と稀です。
足のにおい
子どもの足が臭う場合は、酢大さじ2杯またはエプソムソルトを加えたぬるま湯に5〜10分浸すと改善します。薬局でベタジン溶液やドメボロ収れん剤を入手し、指示通りに希釈して使用することも可能です。強い足のにおいが続く場合は、感染症や細菌の可能性があるため、医師の診断を受けてください。
過度な発汗(多汗症)
発汗は体温調節に必要な生理現象ですが、過度に汗をかく「多汗症」の場合、体臭が強くなることがあります。対策としては、制汗剤の使用、場合によっては薬物療法や手術が検討されます。お子さんの体臭が多汗によるものと考えられる場合は、医師に相談しましょう。
自然な対策法
自宅でできる対策として、合成繊維ではなく綿素材の衣服を選び、通気性を高めて汗を乾かしやすくします。また、にんにくや玉ねぎなど匂いの強い食材の摂取を控えると体臭が軽減します。ベーキングソーダを入浴後に脇の下に振りかけると、簡易的なデオドラントとして機能します。
フェニルケトン尿症(PKU)
新生児が呼吸、尿、皮膚にカビ臭やカビのような匂いを示す場合、フェニルケトン尿症(PKU)の可能性があります。PKUはフェニルアラニンというアミノ酸を分解する酵素の遺伝子変異により起こります。米国では出生時にスクリーニングが行われています。治療はタンパク質摂取を制限した食事療法です。
