小児の骨粗鬆症
骨粗鬆症は骨密度の低下や骨の成長不足により骨が脆くなる疾患です。高齢者に多く見られますが、成長期の子どもでも発症することがあります。主に8歳から14歳の間に起こりますが、成長スパートの時期であればいつでも起こり得ます。
原因
- 基礎疾患(糖尿病や腎臓病など)がある場合。
- 抗痙攣薬やステロイドなどの薬剤の副作用。
- 運動不足やカルシウム・ビタミンDの欠乏。
- 原因不明の特発性小児骨粗鬆症(idiopathic juvenile osteoporosis)。
症状
- 骨折が頻発する。
- 全身に軽い痛みを訴えることがある。
- 特発性小児骨粗鬆症では、背中・股関節・足の痛みが現れることがある。
- 多くの場合、症状がなく静かに進行する「無症候性」のケースもある。
診断
- X線検査や骨密度測定(DXA)で骨の状態を評価。
- 血液検査でカルシウム、リン、ビタミンD、ホルモンなどの数値を測定。
- 必要に応じて、基礎疾患の有無を調べる追加検査を実施。
治療
- 適正体重の維持と、負荷のかかる運動(ウォーキング、ジャンプ、筋力トレーニング)を取り入れる。
- カフェイン摂取を控え、ビタミンDとカルシウムのサプリメントを適切に補給。
- 基礎疾患が原因の場合は、その疾患の治療や薬剤調整が中心。
予防
- 日常的にカルシウムとビタミンDを十分に摂取させる(乳製品、青魚、日光浴など)。
- 定期的な身体活動を促し、特に体重負荷がかかる運動を取り入れる。
- 生活習慣の改善により、薬剤性や栄養不足による二次性骨粗鬆症を防止する。
