子どもの強迫的過食障害とは
米国では肥満が蔓延しており、子どもも例外ではありません。ファストフードや甘いお菓子、学校給食の質の低さが原因とされていますが、感情的な問題が絡む「強迫的過食障害(過食性障害)」に苦しむ子どももいます。早期にサインを把握し、適切な治療を行うことが重要です。
定義
強迫的過食障害(Binge Eating Disorder)は、制御できないほど大量に食べ続け、食後に強い罪悪感を抱く状態です。嘔吐などの自己浄化行為は伴わない点で、過食嘔吐症(bulimia)とは異なります。女性に多いとされますが、男性も約40%の割合で発症します。
症状
過食障害の子どもは体重増加や肥満が見られ、寝室に隠された食べ物や包装が見つかることがあります。空腹でなくても食べ続け、主に高カロリーのスナックを好みます。思春期の子どもは過食後に罪悪感や恥ずかしさを感じることが多いです。
原因
過食の背景には感情的な要因が多く、親が「成長期だから食べてもいい」と誤解することがあります。離婚、性的虐待、いじめ、死別、暴力などのトラウマや、長期的なストレス・不安が原因となり、数年後に過食が表面化することがあります。
診断
小児科医や精神科医が標準的な診断基準に基づき診断します。特徴は、1回の食事で通常の人が食べきれない量を摂取し、食べるコントロールが失われ、秘密裏に食べ、空腹でなくても食べ続け、罪悪感を抱くことです。診断には、週2回以上、6か月以上続く過食エピソードが必要です。
治療
まず全身の健康状態を評価し、肥満に伴う合併症の検査を行います。栄養指導に加え、心理療法が不可欠です。家族療法と認知行動療法の併用で、感情的な根本原因を探り、行動変容を学びます。過食はうつ病と関連することが多く、必要に応じて抗うつ薬が処方されることもあります。
