女性におけるクッシング病と体型の特徴
概要
クッシング病は、下垂体腺腫により副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が過剰に分泌され、結果として体内のコルチゾールが過剰になる疾患です。治療せずに放置すると生命に関わることがあります。
主な特徴(女性)
女性に多く見られ、特に25〜45歳の女性に発症しやすいとされています。腕や脚は細く見えることがありますが、上半身に肥満が集中し、丸顔(ムーンフェイス)や首・顔周りの脂肪蓄積、肩甲骨の間に脂肪がたまる「バッファローハンプ」などが典型的です。
症状
- 顔・首・胸・腹部・大腿部の多毛症(ヒルスート)
- 月経不順や不妊
- 皮膚が薄く、あざができやすい
- 強い倦怠感、筋力低下
- イライラやうつ状態
- 肩甲骨間の脂肪性隆起(バッファローハンプ)
原因
- 下垂体腺腫によるACTH過剰分泌
- 長期間にわたる高用量ステロイドの外因性投与(喘息、関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどの治療)
- 稀に自然発症
リスク要因
- 肥満
- コントロール不良の2型糖尿病
- 高血圧
治療法
原因に応じた治療が選択されます。主な方法は以下の通りです。
- 下垂体腺腫の外科的切除(手術)
- 放射線療法
- コルチゾール産生を抑える薬剤(例:ケトコナゾール、ミトタン)
- ステロイド投与が原因の場合は、投与量の減量または中止
適切な治療により症状は改善し、長期的な予後も向上します。
