閉経の平均年齢と影響要因
民族別の平均閉経年齢
平均的な閉経年齢は約51歳ですが、民族によって差があります。アフリカ系アメリカ人女性の平均は48歳、マレーシア人女性は約47.9歳、ラテン系女性は49.4歳、白人女性は51歳と報告されています。個人差は±5歳程度あるのが普通です。
閉経の段階
閉経への移行期間は「周閉経(peri‑menopause)」と呼ばれ、数年続くことがあります。最後の月経が来た日が閉経の開始点とされ、月経が1年続かない状態をもって閉経と判断します。
閉経と閉経後期は同時に起こる
閉経後期は最後の月経が来た瞬間に始まり、生涯にわたって続きますが、実際に閉経後期と認識できるのは月経が1年途絶えた後です。つまり、月経が止まってから1年が経過した時点で、同時に閉経と閉経後期の両方に入ったことになります。この時期には閉経症状が徐々に緩和されますが、心疾患、甲状腺機能低下症、骨粗鬆症などのリスクが高まります。
早発閉経
45歳未満で閉経に至ることを早発閉経と呼びます。原因は手術(子宮全摘や卵巣摘出)や化学療法などがあります。卵巣を残した子宮摘出の場合、閉経はすぐには起こりませんが、手術を受けなかった場合に比べて約5年早く閉経することがあります。卵巣を摘出した場合は即座に閉経し、エストロゲン供給が失われるため症状が急激に現れます。
心臓病と閉経
閉経後はエストロゲンとプロゲステロンの保護がなくなるため、心血管疾患のリスクが上がると考えられています。しかし、フラミンガム心臓研究では、むしろ心臓病リスクが高いほど早い閉経が起こることが示されました。具体的には、閉経前の総コレステロール値、体重、血圧が高いほど閉経年齢が早くなる傾向があり、逆にコレステロールが低いと閉経が遅くなることが分かっています。
