閉経後の甲状腺バランスはどうなるのか?
甲状腺と生殖ホルモンの関係
甲状腺ホルモンは代謝を調整し、生殖腺の活動やエストロゲン・プロゲステロンと相互作用します。エストロゲンやプロゲステロンは甲状腺ホルモンの取り込みを助長したり阻害したりし、バランスが崩れるとむくみ、ほてり、気分変動、エネルギー低下、睡眠障害などの症状が現れます。
注意すべき点
甲状腺機能低下症と診断された場合、ホルモン補充療法(HRT)や大豆製品に含まれるフィトエストロゲンが甲状腺受容体に干渉し、うつ、倦怠感、膨満感、頭痛を悪化させることがあります。必要に応じて甲状腺薬の増量が求められます。
見過ごされがちな事実
閉経期の女性に甲状腺機能低下症は比較的頻繁に見られますが、医師に見逃されることが多いです。甲状腺はストレスに弱く、最適に機能しないと全身の健康に影響を及ぼします。実は、甲状腺機能低下はペリ更年期の初期サインとなることもあります。
インスリン抵抗性との関係
甲状腺機能低下症の女性はインスリン抵抗性の有無も評価すべきです。両者は同様の症状を呈し、栄養状態の悪化が甲状腺機能をさらに低下させることがあります。
プロゲステロンの役割
合成エストロゲンの過剰は「エストロゲン優位」を引き起こし、甲状腺機能低下につながります。プロゲステロンを補充することでホルモンバランスを整え、甲状腺の負担を軽減できると考えられています。
主な薬剤
合成レボチロキシン(シンセス、レヴォキシルなど)や、乾燥豚甲状腺製剤(アーマー)で治療します。
対策と管理
甲状腺機能に不安がある場合は、必ず医師に検査を依頼しましょう。甲状腺機能低下は薬物療法で改善できます。逆に甲状腺機能亢進はまれですが、薬でコントロール可能です。閉経期女性の約20%が甲状腺障害と診断されています。
