妊娠中の慢性高血圧の治療について

種類

慢性高血圧は、妊娠前から既に存在する高血圧のことです。主に3つのタイプがあります。① 本態性高血圧は原因が不明で、遺伝的要因が関与すると考えられます。② 二次性高血圧は腎疾患、副腎腫瘍、腎動脈狭窄など他の疾患が原因です。③ 妊娠第3トリメスターに発症するタイプです。

合併症・リスク

多くの妊婦は大きな問題を抱えませんが、血圧の変動により以下のリスクが高まります。重度の血圧上昇は脳卒中や臓器障害を引き起こす可能性があります。妊娠中毒症(子癇前症)や胎盤早期剥離は特に注意が必要で、出血や早産、肝腎不全に至ることがあります。

症状

主な症状は頭痛・片頭痛、手足や顔・ふくらはぎのむくみ、視覚障害、急激な体重増加(1週間で約2kg以上)、上腹部の痛み、吐き気・嘔吐です。第3トリメスターで胎児の動きが減少した場合も緊急受診が必要です。

治療

医師による定期的な血圧測定と検査が基本です。出血の有無や胎盤状態を確認し、血液検査で肝臓・腎臓機能を評価します。降圧薬は妊娠前に医師と相談し、胎児への影響が少ない薬剤に切り替えることが重要です。

予防・対策

妊娠前に慢性高血圧と診断された女性は、まず合併症の治療を行い血圧を安定させることが最優先です。肥満は子癇前症のリスクを高めるため、妊娠前に体重管理を行いましょう。妊娠中は母体と医師が常に血圧をモニタリングし、異常があれば速やかに対応します。

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