子宮頸部の癌前病変の治療と予防

種類

子宮頸部上皮内病変(子宮頸部異形成)には、低度異形成と高度異形成の2種類があります。低度異形成は細胞が徐々に異常化し始めた状態で、高度異形成は異常細胞が多数存在しますが、まだ子宮頸部組織へ浸潤していません。

原因

ほとんどの前癌性細胞はヒトパピローマウイルス(HPV)によって引き起こされます。HPVは生涯で一度は感染することが多く、15種類以上が子宮頸部の前癌性変化をもたらすことがあります。すべての型に対する治療法はありませんが、がんを引き起こす主要な型に対するワクチンが利用可能です。

治療

前癌性細胞が見つかった場合、まずコルポスコピーで異形成の程度を評価し、異常細胞を除去します。高度な異形成の場合は、レーザーや円錐状切除(コーンバイオプシー)で病変組織を取り除くことがあります。手術後は数か月ごとにパップスメアで経過観察が必要です。極端に重度の場合は、子宮全摘術(全子宮摘出)を検討することもあります。

予防・対策

HPV感染リスクを高める要因として、多数の性パートナーや喫煙が挙げられます。定期的なパップスメア(年1回)で早期発見を心がけ、HPVワクチン接種も有効な予防策です。

リスク

早期に発見すれば子宮頸がんへ進行する可能性は低くなりますが、治療によって子宮頸部が弱くなることがあり、妊娠中の流産や早産のリスクが高まります。医師はこのリスクを説明し、妊娠を希望する場合は適切な管理を行います。

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