保険会社は既往症で加入を拒否できるのか?
保険会社は、保険料を受け取る代わりに、被保険者の医療費の全部または一部をカバーする健康保険契約を提供します。契約前に保険会社は応募者の医療履歴を調査し、身体検査を求めることが一般的です。近年の連邦法改正により、既往症(preexisting condition)を理由に保険加入を拒否することが制限されています。
既往症とは
各州で定義は多少異なりますが、一般的には保険加入または保険発効から6か月以内に医療相談・診断・治療が必要となった身体的または精神的な疾患を指します。既往症の内容や契約条件により、保険会社は全額のカバーを拒否したり、一定期間その治療費を除外したりすることがあります。
アフォーダブル・ケア法(ACA)と子ども
2010年3月にアメリカ合衆国大統領が「医療保険改革法(Affordable Care Act、ACA)」に署名しました。この法律は、19歳未満の子どもが既往症を有していても保険加入を拒否したり、治療に必要なサービスを除外したりできないと定めています(2010年9月23日施行)。
2014年からのACAの適用拡大
2014年1月1日以降、ACAは成人にも同様の保護を提供します。すなわち、米国の合法的居住者または市民は、既往症の有無にかかわらず保険加入を拒否、契約取消、カバーの制限を受けることはありません。また、既往症がある人に対して、同等の保険に対して高い保険料を課すことも禁じられています。
既往症保険プラン(PCIP)
ACAは、一時的な健康保険として「既往症保険プラン(Pre‑existing Condition Insurance Plan、PCIP)」を提供しました。このプランは米国保健福祉省(HHS)が策定し、2014年初めまで利用可能でした。連邦政府が全額資金を提供し、各州またはHHSが運営し、過去6か月間保険に加入していなかった既往症を抱える米国市民・合法居住者に保険を提供しました。PCIPは2014年に保険交換所(Health Insurance Exchanges)へと置き換えられました。
