1988年の破綻的医療保険法:短命な改革とその撤廃

1988年に成立した「破綻的医療保険法」は、高齢者の重病時の経済的負担を軽減することを目的としたが、導入からわずか17か月で廃止された。法案は、メディケアとメディケイドが導入されてから最も大規模な公的医療費拡大であり、その議論は後続の医療政策にも影響を与えた。

目的と背景

本法の主たる目的は、重篤な病気により高齢者が深刻な財政危機に陥るリスクを減少させることだった。ニューヨーク・タイムズは、ロナルド・レーガン大統領が社会保障削減への批判を和らげるための政治的狙いもあったと指摘している。

主な施策

  • 入院時の自己負担は、連続した入院期間の最初の60日間のみとし、12か月間で一度だけ560ドルの控除額を支払う。
  • 医師診療に対する自己負担は年間1,370ドルに上限を設定。
  • 処方薬費用の自己負担額と負担率を制限し、以降2年間でさらに削減する計画。

財源

法案の費用は全てメディケア受給者が負担する形で設定された。受給者は月額保険料を追加で支払い、1988年は4ドル、1993年には10.20ドルに引き上げられる。また、年収15,000ドル以上の65歳以上は追加のサートックスが課され、最高で年間800ドルの負担増になる。65歳以上の約40%がこの追加税の対象となり、5%が最大額を支払った。

反応と廃止

税負担増に対する高齢者の抗議が広がり、議会は1989年12月に法案を廃止した。批判の多くは、税金の増加に見合うだけの新たな利益が提供されていない点にあった。Health Affairsの調査によると、被調査者の10人に1人未満しか、全てのメディケア受給者が高い税率を支払うわけではないことを理解していなかった。

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