国民健康保険の概要とその特徴

保険制度

国民健康保険は、医療サービスを民間企業が提供し続ける形態の保険です。キューバのように国家が医療保険全体を管理する例もありますが、国民健康保険はそれとは異なります。カナダの制度をモデルにしており、患者は自分の医師や診療所を自由に選択し、医療機関は政府に請求する形です。

シングルペイヤー(単一支払者)制度

国民健康保険やユニバーサルヘルスケアは、すべての医療費を「単一支払者」である国家が負担する仕組みです。これにより、複数の保険会社が介在する煩雑さや余分な事務コストを削減できるとされています。一方で、自由主義系シンクタンクは、単一支払者制度が逆に官僚的な手続きやコストを増大させると指摘しています。

支払と提供の区別

「社会主義的医療」と「ユニバーサル/国民的医療」の違いは、支払者が国家かどうかにあります。ユニバーサル医療は、医療費の支払だけを国家が担い、診療の実施は医師や病院が行います。社会主義的医療は、診療そのものも国家が管理・指示します。国民健康保険は、管理医療(マネージドケア)に依存せず、医療提供者が自律的に診療を行うことを重視しています。

民間保険と公共保険の関係

イギリスなどでは、国の保険制度から脱退し民間保険に加入することが可能です。一方、カナダでは公的保険への加入が義務付けられ、民間保険は補完的な役割に留まります。調査によれば、カナダ人の約半数が民間保険の選択肢を望んでいますが、たとえ民間保険が利用できても、保険に加入できない、または加入しない人々には税金で賄われた基本医療が提供されます。これが国民健康保険の「安全網」的な機能です。

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