ヴァレリアンはヨーロッパ原産の植物で、乾燥した根は17世紀から医薬品として利用されています。現代でもハーブ専門家は不安症状の緩和にヴァレリアン根を推奨しています。

作用機序

正確なメカニズムは未解明ですが、ヴァレリアン根は脳内のγ-アミノ酪酸(GABA)濃度を高めると考えられています。GABAは鎮静作用を持ち、不安を和らげる可能性があります。

臨床エビデンス

2009年にオレゴン州東部大学の心理学部が実施し、International Journal of Phytotherapy and Phytopharmacology に掲載された研究では、ラットにヴァレリアン根を投与したところ、エタノールやジアゼパム(抗不安薬)を投与した群に比べて不安行動が減少しました。ただし、人への効果を確認するにはさらなる研究が必要です。

推奨用量

シカゴ大学ハーブ医学研究センターによると、不安緩和のためのヴァレリアン根エキスの標準用量は1日あたり220 mgです。症状が改善したら、6週間以内の短期間使用にとどめることが推奨されます。

注意事項

アルコール、鎮静剤、抗痙攣薬、バルビツール酸系薬、ベンゾジアゼピン系薬、三環系抗うつ薬、麻酔薬、抗ヒスタミン薬、スタチンなどと併用すると過度の鎮静を引き起こす恐れがあります。また、レモンバームやカモミールなど他の鎮静ハーブとの併用も避けてください。

使用上の留意点

運転や重機操作を行う必要がある場合は使用を控えてください。妊娠中・授乳中、または手術予定がある場合は、ヴァレリアン根の使用は安全ではありません(RxList)。