PTSDと腹痛
PTSDの症状
- フラッシュバックや鮮明な記憶、苦痛な夢、トラウマを思い出すときの強い不快感など、トラウマ体験を再体験する。
- トラウマに関する情報や状況を避けようとする持続的な回避行動。
- 睡眠障害、怒りや苛立ち、過剰な驚愕反応などの持続的な苦痛。
不安
PTSD患者は慢性的な不安に悩まされることが多い。
腹痛
腹痛は胃、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓など腹部臓器から生じる。
主な生理的影響
PTSD症状が常に刺激されることで、視床下部-下垂体-副腎軸が活性化し、コルチゾールなどのストレスホルモンが放出される。結果として心拍数上昇、血圧上昇、筋緊張、消化機能抑制(胃酸分泌は例外)などが起こり、頭痛や消化器症状、胸痛、腹痛といった身体的症状が現れる。
長期的な二次健康影響
慢性的な覚醒状態は免疫機能の低下を招き、炎症に対する感受性が高まる。そのため、憩室炎、潰瘍性大腸炎、消化管出血、過敏性腸症候群(IBS)など、腹痛を伴う疾患にかかりやすくなる。また、慢性不安は膵炎やクローン病といった他の原因による腹部疾患を悪化させることもある。
介入策
まずは不安やPTSD症状を軽減する心理療法を行い、同時に慢性的な覚醒によって引き起こされた身体的問題に対する医療的治療を行うことが重要である。
