不安障害の鑑別診断
米国国立精神衛生研究所の調査によると、米国の成人の約18%が毎年不安障害を抱えているとされています。適切な医療評価と診断により、必要な人が適切な治療を受けられるようになります。
診断
臨床心理士、精神科医、または一次医療の医師が不安障害の診断を行います。診断は DSM‑IV に記載された特定の症状の有無に基づきます。
種類
主な不安障害には以下が含まれます。
- パニック障害
- 広場恐怖症(広場恐怖)
- 社交不安障害(社交恐怖症)
- 強迫性障害(OCD)
- 全般性不安障害(GAD)
- 外傷後ストレス障害(PTSD)
- 特定の恐怖症
主な症状
不安障害の共通症状として、パニック発作が挙げられます。典型的な症状は以下の通りです。
- 心拍数の増加・不整脈
- 発汗、震え
- 過呼吸、窒息感
- 胸痛、胸部圧迫感
- 吐き気、めまい
- 現実感喪失(離人感)や自分から切り離された感覚
- 制御不能感、死への恐怖
- しびれ・チクチク感、寒気やほてり
鑑別ポイント
各障害は不安の「原因」によって区別されます。
- パニック障害:繰り返すパニック発作が主因
- 広場恐怖症:公共の場や広い空間への不安
- 社交不安障害:対人交流への不安
- 強迫性障害:侵入的な強迫観念と儀式的行動
- PTSD:過去の外傷体験がトリガー
- 特定恐怖症:特定の対象や状況への強い恐怖
- 全般性不安障害:さまざまな出来事や対象に対する過度な不安
留意点
不安はうつ病や双極性障害など他の精神疾患の症状として現れることがあります。また、抗うつ薬やADHD治療薬など、一部の薬剤は副作用として不安を増強することがあります。
警告サイン
心筋梗塞などの身体疾患は、パニック発作と類似した症状(胸痛、異常な心拍、しびれなど)を示すことがあります。これらの症状が出た場合は、直ちに医療機関を受診してください。
