双極性障害の歴史
双極性障害は、うつ状態と躁状態が交互に現れる精神疾患です。エピソードは数日から数か月続くことがあります。未治療のまま放置すると深刻な結果を招き、最悪の場合自殺に至ります。しかし、適切な治療を受ければ予後は良好です。メイヨークリニックによると、双極性障害は「躁うつ病」や「躁うつ状態」とも呼ばれます。
歴史的文献での最初の言及
- 2世紀のカッパドキアの医師アレタイウスが、双極性障害に類似した症状を記述(Caregiver.com)。
双極性障害に関する最初の書籍
- 1650年、リチャード・バートンが『メランコリアの解剖学』を執筆し、主にうつ状態について論じました。
うつと自殺の関連が確立
- 1875年、ジュール・ファレが心理学的研究でうつが自殺につながる可能性を示し、うつと躁のエピソードを区別。これにより「躁うつ性精神病」という用語が生まれ、後に双極性障害と呼ばれるようになりました。
双極性障害の分類
- フランソワ・バイヤルジェが統合失調症等と区別する研究を行い、双極性障害の独自分類を確立。1913年、エミール・クラペリンが「躁うつ病」という用語を提唱しました。
遺伝的関連
- ジュール・ファレが家族内で双極性障害が遺伝すると初めて指摘。1952年に『Journal of Nervous and Mental Disorders』が家族性遺伝を報告しました。
DSM-IIIでの名称変更
- 1980年、米国精神医学会の『診断と統計マニュアル(DSM-III)』で「躁うつ病」の名称が正式に「双極性障害」に変更されました。
