非行を防ぐ保護要因

青年期に社会規範に反抗する人は多いが、ほとんどは大人になるにつれてその行動が収まる。だが、一部は反抗がエスカレートし、非行へとつながることがある。リスク要因と同様に、非行を防ぐ保護要因も存在する。本稿では、北カロライナ州青少年司法局の資料や米国司法省の研究を基に、主な保護要因を四つの領域に分けて解説する。

個人特性

  • 性別や生まれつきの性格、知能など、本人がコントロールできない要素も保護要因になる。研究では、同年代の男子に比べ女子はストレスに対処しやすいと示されている。
  • 穏やかな気質で、他者の言動に過度に刺激されない子どもは、非行に走りにくい。
  • 自己効力感、楽観的な姿勢、宗教的信仰、ユーモア感覚、異なる意見を受け入れる柔軟性などの性格特性は、レジリエンス(回復力)を高め、非行への抵抗力となる。

家族との関わり

  • 子どもが少なくとも一人の親と深い愛着を持ち、家庭内で緊張が少ない環境は、重要な保護要因となる。
  • 親が期待する行動や規律のルールを明確に示し、子どもがそれを理解・遵守できるようにすることも、非行抑止に効果的である。

学校での経験

  • 同級生や教師からの評価を気にすることで、非行的な行動が自己イメージを損ねることを防ぐ。
  • 授業や部活動を通じて市民性や規律への理解が深まると、学校規則を守り権威を受け入れる意欲が高まる。
  • 学業の成功や特定のスキル習得は自己肯定感を育み、非行への抵抗力を強化する。

地域社会の雰囲気

  • 近隣住民が子どもの安全に関心を持ち、問題行動がすぐに親に伝わる環境は、抑止効果が高い。
  • 地域活動への参加や責任ある役割を経験させることで、非行のリスクが低減される。
  • 若者に地域の意思決定に関わる機会を提供すると、自己効力感が高まり、非行から遠ざかる。

ストレス管理 - 関連記事