失業とアルコール依存

アルコール依存は多くの人にとって深刻な問題ですが、失業するとさらに耐えがたくなることがあります。仕事がないことは、飲酒しない人でも過度に飲むリスクを高めます。低賃金の仕事だけで生活する不完全雇用でも、自己肯定感が低下し飲酒に走ることがあります。

相関関係

米国コミュニティ・アンチ・ドラッグ・コアリション(CADCA)の調査によれば、失業率の上昇はアルコール乱用や暴力犯罪の増加と相関しています。景気後退や高い失業率がストレスを招き、凶殺や自殺が増えると同時に、失業した労働者は過度の飲酒に走りやすくなります。

無価値感

特に男性は「働くこと=生きること」と教えられ、社会的に仕事での役割が評価基準となります。そのため、仕事を失うと自分は人間として価値がないと感じ、抑うつに陥りやすくなります。過度の飲酒は自己投薬的に不安や無力感を麻酔する手段になることがあります。

プレッシャー

失業は生活費の確保や将来への不安といった余計なプレッシャーをもたらします。失業給付があっても日常の出費は減りません。そのストレスを和らげるためにアルコールに頼るケースが多く見られます。

孤立

仕事は単なる収入源だけでなく、社交の場でもあります。同僚との交流が途絶えると、人間関係が希薄になり孤立感が強まります。孤立とプレッシャー、無価値感が重なると、飲酒が深刻な問題へとエスカレートします。

時間の余裕が逆効果に

日々のスケジュールがなくなると、自由時間が増えすぎて逆に危険です。規律や構造がないと「何もしなくてもいい」「朝起きる必要がない」と正当化し、外出して飲む口実にしやすくなります。

支援と対策

失業中は同じ境遇の人と情報交換や支え合いを続けることが重要です。非公式の交流でも、セルフヘルプやサポートグループに参加しても構いません。また、失業期間は忘れがちなプロジェクトやスキル習得に取り組む好機でもあります。講座を受講したり、新しい資格を取得したり、起業を検討したりすることで、生活に目的と自信を取り戻すことができます。

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