自己催眠技術
導入(インダクション)
基本的な催眠誘導の方法として、静かな場所で1時間程度、誰にも邪魔されずに座れるか横になれる場所を選びます。眠りにつくときと同じように、快適で完全にリラックスできる姿勢をとります(疲れていると眠ってしまう恐れがあるので、疲れすぎている時は避けましょう)。
可能であれば、歌詞のない柔らかなインストゥルメンタル音楽を流すと、心が落ち着きやすくなります。背景の雑音が気になる場合にも有効です。
目を閉じ、鼻からゆっくり息を吸い、口からゆっくり吐き出す深呼吸を行います。足先から順に、筋肉を意識的に緩めていくプログレッシブリラクゼーションを行い、次の部位に移る前に完全に柔らかくなるのを感じてください。
身体の緩みが進むと、自然と軽いトランス状態に入ります。さらに深いトランスへ導くために、ゆっくりと数を数えながら「数が増えるたびに、潜在意識の奥へ沈んでいく」と自分に暗示します。また、水中に沈むイメージや、濃い森の中を歩くイメージなど、好きなビジュアルを用いても構いません。深く入りすぎると記憶が曖昧になったり、睡眠に入ってしまう可能性があるので注意しましょう。
プロが作成した催眠音声を使用する方法もあります。多くは上記と同様の誘導指示と、場合によっては音楽が含まれています。自分に合うものがあれば活用するか、オリジナルの音声を録音してみても良いでしょう。
トランス状態での活用
トランスに入ったら、リラックスや瞑想に使うだけでなく、思考の整理や暗示の植え付けに活用できます。トランス中は暗示に対して非常に受容的になるため、具体的な目標を設定しやすくなります。
例として「禁煙する」「定期的に運動する」などのシンプルな指示を自分に言い聞かせます。その上で、具体的なシーンをイメージします。たとえば、コンビニでタバコを見たときに購入しない選択をする、エレベーターの代わりに階段を使う、といった日常的な行動を描くほど、変化は確実になります。
自己催眠は継続的に練習することで効果が高まります。安全に行うために、無理のない範囲で少しずつ時間を伸ばしていきましょう。
