ストレスが引き起こすテロゲン性脱毛(抜け毛)のメカニズムと対策
ストレスと体への影響
ストレスは家族関係や結婚・恋愛、友人関係、仕事など、さまざまな場面で私たちを襲います。心身に現れる症状は頭痛、慢性的な疲労、原因不明の痛み、精神的な疲労などですが、髪の毛が薄くなる・抜け落ちることもあります。これはストレス性脱毛(テロゲンエフルビウム)と呼ばれます。
テロゲンエフルビウムとは
テロゲンエフルビウムは、ストレスや外傷などのショックが原因で、通常は成長期にある毛髪が一斉に休止期(テロゲン期)に移行し、抜け毛が増える現象です。米国ヘアロス協会によると、全毛髪のうち約10〜20%が常に休止期にあり、残りは成長期です。テロゲンエフルビウムが起こると、休止期に入る毛髪の割合が異常に高くなり、抜け毛や薄毛が目立ちます。
症状とサイン
テロゲンエフルビウムの主な症状は、頭皮全体または局所的な髪の毛の薄さです。特に頭頂部が影響を受けやすく、眉毛やまつげ、陰毛まで薄くなることがあります。抜け毛は徐々に増えるため、最初は気付かないこともあります。
診断方法
診断は問診と頭皮診察で行います。問診では既往症や生活習慣、最近のストレス要因について詳しく聞かれます。頭皮診察では薄くなった部分を観察し、数本の毛髪を引っ張って抜けやすさを確認します。血液検査でホルモンバランスや自己免疫疾患の有無を調べ、必要に応じて頭皮生検を行うこともあります。
治療と対策
毛根は瘢痕ができない限り生きているため、適切な対策をすれば再び髪は伸びます。まずはストレス管理が最重要です。次に医師の指示でミノキシジル(ロゲイン)などの外用薬を使用し、毛周期を正常化させます。現在、テロゲンエフルビウム専用のFDA承認薬はありませんが、ミノキシジルは市販薬として広く利用されています。
根本的なストレス緩和と生活習慣の改善が、抜け毛の予防と回復への鍵です。
