淡水養殖エビのリスクとは?
1970年代にエビの消費が大幅に増加し、それに伴い生産も急増しました。海で捕獲する代わりに、人工の淡水池でエビの養殖が始まりました。供給量が増える一方で、養殖エビの摂取に伴う健康リスクも顕在化しています。
抗生物質アレルギー
養殖池ではエビを狭い空間に集中させるため、病気が急速に広がります。これを防ぐために抗生物質が投与されますが、残留が完全に除去されないことがあります。抗生物質に過敏症がある人が残留したエビを摂取すると、重篤なアレルギー反応を起こす危険があります。野生エビではこの問題はほとんど見られません。
神経障害
養殖池では寄生虫や害虫、藻類などを駆除するために大量の農薬が使用されます。農薬はエビの体内に残留し、食べる人の体内に蓄積されると神経障害やがんのリスクが高まります。米国ではホルマリンのみが使用許可されていますが、他国では有機リン系農薬やマラカイトグリーンなど有害な化学物質が散布されることがあります。
抗生物質耐性食中毒
エビなどの生鮮海産物は取り扱い時に食中毒のリスクがありますが、淡水エビでは抗生物質耐性菌が問題となります。養殖池で抗生物質処理を受けた細菌は耐性を獲得し、エビに残留すると、通常の抗生物質では治療が困難な食中毒を引き起こす可能性があります。
環境への影響
淡水エビの養殖は海から直接捕獲する量を減らすものの、環境への負荷は大きいです。養殖用地の確保のためにマングローブ林が伐採され、そこに依存していた多くの魚種が減少します。また、エビの高密度養殖は大量の毒素や廃棄物を生み出し、これが海へ流出してさらなる汚染を引き起こします。
