牛乳に残る微生物とそのリスク

危険な細菌

牛乳に残る代表的な危険微生物は、米国食品医薬品局(FDA)が指摘するサルモネラ、E. coli、リステリアの3種です。これらは全ての人に感染リスクがありますが、妊婦、子ども、高齢者、免疫力が低下している人は特に重症化しやすいです。特にリステリアは妊婦の胎児に流産や死産、死産の原因となります。

食中毒の症状

サルモネラ、E. coli、リステリアによる食中毒は、嘔吐、下痢、腹痛といった消化器症状が主です。加えて発熱、頭痛、全身の筋肉痛などインフルエンザ様症状が現れることもあります。健康な成人は自然に回復することが多いですが、症状が重篤化したり慢性化したりするケースもあるため、食中毒が疑われたら速やかに医師の診察を受けることが重要です。

低温殺菌(パスチャライズ)とは

有害菌は主に生乳に含まれます。低温殺菌は、ルイ・パスツールが1864年に考案した加工法で、一定温度で加熱することで細菌を死滅させます。低温殺菌された牛乳や乳製品は「パスチャライズ済み」や「加熱処理済み」と表示されています。表示がない場合は、販売店に確認しましょう。

よくある誤解と事実

生乳は「自然」だとして飲む人もいますが、FDAは以下の点で誤解を指摘しています。

  • 低温殺菌が乳糖不耐症の原因になるという説は根拠がありません。
  • 低温殺菌で栄養価が大幅に失われるという主張も、実証データでは否定されています。
  • 生乳だけで有害菌が死滅するという考えは誤りです。
  • 最も重要なのは、低温殺菌が食中毒リスクを低減し、命を守る最善策であることです。

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