へこみのある缶とボツリヌス中毒
へこみのある缶
缶が外部からへこんだり破損した場合、嫌気性のボツリヌス菌が酸素の存在下で増殖できないため、ボツリヌス中毒のリスクが直接上がるわけではありません。ただし、破損により空気が内部に侵入すると、菌は無害な芽胞状態に戻ります。一方、毒素がすでに生成されている場合、空気の流入はほとんど影響しません。膨らんだ缶や内部に損傷が疑われる缶の内容物は、食べない方が安全です。
毒素
ボツリヌス毒素がすでに存在している場合、缶を破って空気を通すことは毒素にほとんど影響を与えません。菌が酸素にさらされれば、無害な芽胞形態に戻りますが、毒素自体は酸素に弱くないため、除去できません。
疾患の種類
ボツリヌス中毒は主に3種類に分けられます。
- 成人型:ボツリヌス毒素を摂取したときに起こります。腸内に菌は存在しません。
- 腸管型:ボツリヌス菌そのものを摂取したときに起こり、主に小児に見られますが、腸内環境が変化した成人でも発症します。
- 創傷型:菌の芽胞が開放創傷に侵入したときに起こります。
