FDAのプラスチック規制について
米国食品医薬品局(FDA)は、食品・医薬品・化粧品の安全性を確保する公衆衛生機関です。食品や医療機器の包装にプラスチックが広く使用されるため、FDAはプラスチックの使用に関して複数の規制を設けています。
移行性(マイグレーション)
食品包装や医療機器に使用するプラスチックは、FDAが食品や人体に有害な影響を与えないことを確認した上で許可されます。移行性とは、プラスチックが接触する食品や体内組織に溶出する可能性のことです。包装材料の場合は食品・飲料、医療機器の場合は血液や体液との接触を想定した試験が求められます。
健康リスク
プラスチックが食品に移行したと判断された場合、その量が健康に有害かどうかを評価します。毒性や発がん性が認められる場合は包装用途が禁止されます。プラスチックに添加される助剤も同様に厳格な試験が必要です。
リサイクルプラスチック
米国はリサイクル素材の利用を推進しており、FDAも食品包装におけるリサイクルプラスチックの使用基準を定めています。使用許可を得るには、リサイクル工程と原料の出所を詳細に提示し、元が食品グレードであることが条件です。また、リサイクル工程で汚染物質が完全に除去されることを実証し、必要に応じて移行性試験を実施します。
