温度が大腸菌に与える影響と安全な取扱い方法
E. coli(大腸菌)は哺乳類の腸内に常在する細菌です。人の腸内にも一部は無害ですが、特定の株は重篤な胃腸炎を引き起こします。食中毒は牛からの汚染が原因で、牛肉や非殺菌乳、さらには堆肥化された肥料を通じて野菜や果物にも広がります。大腸菌が問題視される大きな理由は、熱・冷却に対する耐性が高いことです。
凍結
凍結は大腸菌の増殖を止めますが、殺菌ではありません。0°C(32°F)では分裂が停止し、人口は安定します。-18°C(0°F)では徐々に死滅し、1週間保存で元の10〜30%に減少、2週間で約1%まで減ります。凍結状態から温度が上がると再び増殖が始まります。
冷蔵
冷蔵は増殖速度を大幅に遅らせますが、完全に止めるわけではありません。4〜7°C(39〜44°F)の範囲では増殖はごくわずかです。凍結と同様に、冷蔵だけで大腸菌を除去できるわけではなく、温度が氷点上であれば生存は可能です。
常温
10°C(50°F)以上の環境で大腸菌は最も速く増殖します。冷蔵から常温に移した食品は、数分で増殖が再開し、約6時間で凍結・冷蔵の影響はほぼ消失します。食材は調理前に常温で1時間以上放置しないことが推奨されます。
加熱
70°C(160°F)に達すると大腸菌は死滅します。全体が均一にこの温度に達すれば、感染リスクはほぼなくなります。ハンバーグなど外側は高温でも中心部が低温のままになることがあるため、内部までしっかり加熱することが重要です。加熱後の食品は6時間以内に冷蔵し、長時間の常温放置は避けてください。
