食品包装の化学的要件と規制
一般的な要件
食品包装は、外部からの汚染を防止することが求められます。包装の主な役割は、湿度、酸素、熱、昆虫などの環境要因から内容物を守り、腐敗を防止するための抗菌性を備えることです。特に野菜・果物・肉類などの保存には重要です。包装がFDAの承認を受けているか不明な場合は、FDAへ問い合わせるか、連邦規則集(CFR)を確認してください。
プラスチック
食品用プラスチックは、非食品用プラスチックに比べて純度が高く、染料を含まず、使用できるリサイクルプラスチックの種類も限定されています。FDAが特定の食品に対して承認した容器のみ使用可能で、ある食品用に承認された容器が別の食品に適用できるとは限りません。酸性・脂肪・アルコール含有量の高い食品と接触する容器は、化学物質が食品に溶出しやすく、使用できる添加剤の量にも上限があります。
リサイクルプラスチックを食品包装に使用する際の課題は、非食品グレードの混入による汚染リスクです。リサイクル素材を使用したい製造業者は、リサイクル工程、素材の供給源、実施した試験結果などを記載した申請書を提出し、FDAの審査を受ける必要があります。
ビスフェノールA(BPA)
現在は明確な規制はありませんが、BPAは食品包装やベビーボトルに広く使用されている化学物質です。2008年に安全と宣言されたものの、2010年1月15日のニューヨーク・タイムズ報道などでFDAが健康リスクを懸念していることが指摘されています。米国国立環境衛生科学研究所(NIEHS)の研究では、BPAが生殖障害、がん、喘息、心疾患などの健康問題を引き起こす可能性が示されています。現在は食品添加物として扱われていますが、今後は食品接触物質として再分類され、包装規制の対象になる可能性があります。
