目に見えない細菌、寄生虫、ウイルスが原因で起こる食中毒は、外観・匂い・味からは判別できません。適切な条件下では病原体が急速に増殖し、最も厳しい対策を講じても完全に防ぎ切れないことがあります。米国政府は国民の食料供給を安全に保つため、予防・是正策を多数実施しています。

統計

米国疾病予防管理センター(CDC)の調査によると、毎年約7600万人が食中毒に罹患し、約32万5千件が入院、5千件が死亡しています。主な原因菌はカンピロバクター、O157:H7型大腸菌、サルモネラです。

農作・収穫・加工・検査・冷蔵・調理を適切に行えば、食中毒リスクは大幅に低減できます。

HACCP(ハサップ)

連邦政府はレストランや食品製造業者に、ハザード分析重要管理点(HACCP)システムの導入を推奨しています。HACCPは以下の7原則から成ります。

  1. ハザード分析:製造過程の危険箇所を特定する。
  2. 重要管理点(CCP)の設定:管理が必要な工程を決める。
  3. 重要限界の設定:温度・時間・保存期間などの上限・下限を定める。
  4. 監視手順の確立:CCPを継続的にチェックする。
  5. 是正措置の確立:問題が発生した際の迅速な対処法を用意する。
  6. 検証手順の確立:システムが有効か定期的に評価する。
  7. 記録保持:すべてのデータを文書化し保存する。

食品リコール

製品が汚染または不正と判明した場合、消費者保護のために自主的にリコールが行われます。企業がリコールを実施しない場合、該当官庁が要請できる仕組みがあります。

FSIS(米国農務省食品安全検査局)

連邦肉検査法と家禽製品検査法に基づき、USDAの食品安全検査局(FSIS)は国内外への生肉・家禽・卵の検査・監視を行います。加工施設も定期的に連邦検査を受けます。

シーフード

シーフードの監視はUSDAではなく、国立海洋大気庁(NOAA)が1946年農業マーケティング法に基づき実施しています。サービスは任意で、等級付け・衛生検査・加工・製品検査が含まれます。

USDAへの問い合わせ

2000年代初頭の大規模リコール(ほうれん草、ピーナッツバター、ひき肉)以降、食品安全に関する質問が増えています。USDAは以下の自動応答システムを提供しています。
fsis.usda.gov/Food_Safety_Education/Ask_Karen/index
また、肉・家禽に関するホットラインは 888‑674‑6854、800‑256‑7072(TDD/TTY)です。