反転療法の問題点と注意事項
歴史と概要
「反転療法は紀元前400年頃、ヒポクラテスが患者をはしごにロープと滑車で吊り下げ、重力の力で背中の痛みを和らげたことに始まる」とコロラド州のカイロプラクター、ジョン・ドーガティ博士は語ります。米国で本格的に普及したのは1960年代で、脊椎の減圧、四肢への血液滞留防止、循環改善、背骨の緊張緩和、健康維持を目的としていました。1982年には売上が7000万ドルを超え、数千人の支持者がいたとドーガティ博士は説明します。
反転療法の種類
反転は、インバージョンテーブル、ベンチ、椅子、スイング、グラビティブーツなどで行えます。初期の代表的な装置は「Gravity Guidance Inversion Table」でした。現在は価格が100ドル未満から400ドル程度まで幅広いメーカーが販売していますが、品質の低い製品は危険を伴うことがあります。購入前にしっかりと調査しましょう。
問題点・注意事項
逆さになる感覚が苦手な人は避けるべきです。また、吊るす角度にも注意が必要です。コロラド州のカイロプラクター、ゴッツマン博士によれば、床面から30度以上の傾斜にしても治療効果は増えません。高度にトレーニングされたアスリートでさえ、そこまでの角度は必要ありません。背骨の安定性が確保できないグラビティブーツの使用は、ねじれやねじれによる脊椎障害のリスクがあるため推奨できません。
禁忌事項
高血圧や心疾患のある方、妊娠中の方、背部手術の既往がある方、緑内障や脳卒中の患者は反転を避けるべきです。反転は血圧と眼圧を上昇させます。さらに、骨格インプラント、食道裂孔ヘルニア、極度の肥満、網膜剥離の既往がある場合は、必ず医師の許可を得てから行ってください。
期待できる効果
反転は重力を利用して体を伸ばすため、リンパ系(ポンプ機能がない)を刺激し、老廃物の排出を助けます。ドーガティ博士は、筋肉の緩和、ストレス軽減、靭帯の可動性向上にも寄与すると述べています。背骨が伸び、椎間板への圧力は横になっているときよりも低くなります。ゴッツマン博士は、費用のかかる治療や手術の代替手段として、体調が許す限り有効だと評価しています。
