クルクミンのがん治療への可能性
がんとは
がんは、細胞が予期せず変異し、免疫系に排除されないまま増殖することで発生します。変異はランダムに起こることもあれば、発がん物質への曝露により促進されることもあります。
クルクミンとは
オレゴン州立大学のリナス・ポーリング研究所によれば、クルクミンはターメリック(ウコン)に含まれる主要な活性成分で、がん抑制効果の中心的な役割を担っています。インドではスパイスとしてだけでなく、薬用としても古くから利用されています。
クルクミンとがん
テキサス大学MDアンダーソンがんセンターのサイトカイン研究室が2008年に実施した研究では、クルクミンは乳がん、リンパ腫、白血病、卵巣がん、メラノーマ、消化管や神経系のがんなど、さまざまな癌種に対して抑制効果を示すことが確認されました。
クルクミンの作用機序
クルクミンは抗炎症作用と抗酸化作用を同時に持ち、体内の「フェーズII」酵素を増加させて発がん物質の除去を促進します。これにより、がん細胞の増殖を抑えるとともに、がん予防に寄与すると考えられています。
留意点
クルクミンはがん予防や治療に有望な成分ですが、単独での根治薬ではありません。水に溶けにくい疎水性のため、生体利用率(バイオアベイラビリティ)が低く、体内で実際に利用できる量が限られます。したがって、サプリメントや他の治療法との併用が検討されます。
