バナバの活用と血糖管理への可能性
バナバ(学名:Banaba、別名:ジャイアント・クレープ・マートル)は、東南アジア原産の樹木で、古くから伝統医薬に利用されてきました。近年、西洋でも糖尿病の合併症緩和や血糖値の正常化に効果があるとする研究が報告され、バナバ抽出物を原料としたサプリメント「Glucosol」などがインターネット上で販売されています。
機能
2005年8月号の『The Journal of Applied Science Research』に掲載された研究では、複数のアジアの大学の研究者がバナバ抽出物を糖尿病マウスに投与したところ、投与後1時間半で血糖値が有意に低下したと報告しています。効果は投与量に比例し、バナバ葉に含まれるトリテルペノイドのコロソリック酸は、インスリンと同等の糖再吸収促進効果を示しました。
効果
2002年2月号の『Planta Medica』に掲載された別の研究では、長崎大学と広島大学の薬学研究所がバナバ抽出物の血糖への影響を検証しました。ラットを対象にした実験で、バナバ抽出物はグルコースの取り込みと再吸収速度を高め、エラジタンニンという独自成分がインスリン様作用を示し、血糖を低下させることが確認されました。
歴史
バナバはフィリピンをはじめとする東南アジア各国で伝統医薬に用いられています。Drugs.comによると、葉は利尿・下剤効果や糖尿病の治療に、根は胃腸系の疾患に利用されてきました。
留意点
糖尿病は遺伝や食生活など多くの要因が関与する複雑な疾患です。近年、世界的に糖尿病患者が増加しており、自然療法での対策を検討する際は、肥満や高血圧といった併存症も考慮する必要があります。
可能性
バナバは熱帯地域で広く栽培されており、世界的な糖尿病流行に対する家庭療法や補助治療としての期待が高まっています。『Journal of Applied Science Research』の研究者は、バナバの煎じ液は「エスノファーマコロジー的に糖尿病を管理する最も有効かつ実践的な手段」であると結論付けています。
