LDLコレステロールが高くなる原因と対策
低密度リポタンパク質(LDL)は「悪玉コレステロール」と呼ばれ、血中のコレステロールを体内へ運搬します。LDLが動脈壁に蓄積すると動脈が硬化・狭窄し、心血管疾患のリスクが高まります。Mayo Clinic の基準では、血中LDLが 129 mg/dL を超えると「高LDL」とされ、食事・体重・運動不足・遺伝など様々な要因が関与します。
食事と脂質
米国心臓協会によれば、LDL を上昇させる主な脂質は飽和脂肪酸で、次いでトランス脂肪酸です。飽和脂肪酸は総エネルギーの 7 %未満、トランス脂肪酸は 1 %未満に抑えることが推奨されています。一方、単不飽和脂肪酸や多価不飽和脂肪酸は LDL 上昇の直接的な原因とはみなされていません。
運動不足(座りがちな生活)
米国国立衛生研究所の研究では、10か月間の運動プログラムにより LDL が有意に低下したことが報告されています。したがって、日常的に体を動かさない生活は LDL を高めやすく、さらに体重増加という二次的なリスクも招きます。
体重
体重管理情報ネットワークのデータによれば、過体重の人は LDL が高くなる傾向が強く、維持もしやすいとされています。この要因は運動不足と密接に関連し、活動量が少ないと体重が増えやすくなるため、LDL が上昇しやすくなります。
遺伝的要因
米国疾病予防管理センター(CDC)によると、LDL が高い状態は家族内で遺伝することがあります。家族性高コレステロール血症と呼ばれる遺伝性疾患は、若年期から LDL が高い状態を引き起こします。
以上の要因を踏まえ、食事の質を改善し、定期的な運動を取り入れ、適正体重を維持することが LDL のコントロールに有効です。遺伝的要因が強い場合は、医師と相談しながら薬物療法を検討することも重要です。
