高齢者におけるコレステロール低下の影響

医師は患者の血中コレステロールを「高密度リポタンパク質(HDL)」と「低密度リポタンパク質(LDL)」の2種類で測定します。HDLは「善玉」コレステロールで、40 mg/dL以上を目指します。一方、LDLは「悪玉」コレステロールで、160 mg/dL未満、総コレステロールは200 mg/dL以下が望ましいとされています。コレステロールを適正にコントロールすることで、生活の質と寿命の向上が期待できます。

LDLを下げて心臓病リスクを減らす

米国国立心肺血液研究所のデータによれば、LDLが低いほど高齢者の冠動脈性心疾患発症率は低下します。メイヨークリニックは、食物繊維が豊富で飽和脂肪が少ない食品(ナッツ、全粒シリアル、魚介類など)を積極的に取り入れることを推奨しています。栄養表示を確認し、トランス脂肪酸や部分的に水素添加された植物油を含む食品は避けましょう。

LDL低下で脳卒中予防

LDLを下げることは脳卒中リスクの低減にもつながります。米国脳卒中協会は、高コレステロール・高血圧・肥満を主要リスク要因として挙げ、バランスの取れた食事と適度な運動でこれらを管理することを勧めています。

HDLと長寿

2007年に『The Oxford Journal: Age and Ageing』に掲載された研究では、HDLが比較的高い高齢者は健康状態が良好で、寿命も長いことが示されました。魚、オリーブオイルやキャノーラ油、亜麻仁、ナッツなど、食物繊維とオメガ3脂肪酸を多く含む食品でHDLを上げることができます。市販のオメガ3サプリメントも有効です。

HDLとアルツハイマー病

Fisher Center for Alzheimer's Research Foundationの報告によると、HDLが低い男性は記憶機能の低下リスクが高まります。HDLは40〜60 mg/dLが目安ですが、数値が高いほど脳の保護効果が期待できます。

高齢女性とコレステロール

米国国立衛生研究所は、閉経後の女性はLDLが上昇しやすくなると指摘しています。心臓病や脳卒中のリスクを減らすため、LDL管理が重要です。

行動を起こすには

まずは自分のコレステロール値を把握しましょう。食事と運動で改善できない場合は、医師に相談し、必要に応じてコレステロール低下薬の処方を受けることができます。

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