低コレステロールがもたらす影響とは?
医師は主に「悪玉」コレステロールと呼ばれるLDLや、総コレステロールが高いことの危険性に注意を促しますが、逆にHDL(善玉)や総コレステロールが低すぎることも、さまざまな疾患リスクを高めることが分かっています。
気分障害
コレステロールはセロトニン合成に関与しており、セロトニンは気分や幸福感に影響します。総コレステロールが低いとセロトニン産生が減少し、特に女性でうつや不安感が高まる可能性があります。
心臓病
コレステロールは動脈壁の修復に不可欠です。HDLが不足すると修復機能が低下し、心臓病リスクが増加します。
認知症
中年期にHDLが低いと、後年の認知症発症リスクが高まることが示唆されています。
妊娠・更年期
妊娠中にHDLが低いと早産や低出生体重児のリスクが上がります。更年期後の女性では、低HDLと肥満の組み合わせが乳がんリスクを増大させる可能性があります。
理想的なコレステロール値
- 総コレステロールは200 mg/dL 未満を目指す。
- LDL(悪玉)は100 mg/dL 未満、心血管リスクが高い場合は70 mg/dL 以下が望ましい。
- HDL(善玉)は60 mg/dL 以上を目指す。
HDLを上げる方法
- ビタミンB群の一種であるナイアシンはHDL上昇に有効です。
- 週数回の有酸素運動を取り入れる。
- 禁煙し、適正体重を維持する。
- トランス脂肪酸の摂取を減らす。
- 菜種油やオリーブオイルに切り替える。
- オートミール、豆類、果物、野菜などの水溶性食物繊維を積極的に摂取する。
