プレマリン(CEEs)がもたらす脂質プロファイルの改善効果
プレマリンは、馬由来エストロゲン(CEEs)を主成分としたホルモン補充療法薬です。エストロゲンは体内の様々なシステムに影響を与え、特に脂質代謝に顕著な作用を示します。米国や欧州で実施された大規模臨床試験は、閉経後女性においてプレマリン投与が脂質プロファイルを改善することを明らかにしています。
HDLコレステロール(善玉コレステロール)への効果
HDLは血管を保護する「善玉」コレステロールと呼ばれ、濃度が高いほど心血管リスクが低減します。プレマリンまたはCEEsを使用した閉経後女性では、HDL濃度が有意に上昇しました。
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)への効果
LDLは「悪玉」コレステロールで、濃度が高いと心疾患・脳卒中・高血圧のリスクが増大します。CEEs投与により、閉経後女性のLDL濃度は顕著に低下しました。特に研究開始時にLDLが高い参加者ほど減少幅が大きくなりました。
総コレステロールへの効果
総コレステロールは体内の全コレステロールとトリグリセリドの合計です。高い総コレステロールは心血管疾患リスクを高めます。CEEsは総コレステロールを有意に低下させ、初期値が高い女性ほど効果が大きく見られました。
リポタンパク質A(Lp(a))への効果
Lp(a)はLDLに含まれる主要成分で、濃度が高いと心疾患リスクが上昇します。研究では、CEEs投与により閉経後女性のLp(a)が有意に低下しました。
アポリポ蛋白A(Apo A)への効果
Apo AはHDLの主要構成成分で、コレステロールを肝臓へ運搬します。CEEsは閉経後女性のApo A濃度を有意に低下させました。
アポリポ蛋白B(Apo B)への効果
Apo BはLDLの主要リポタンパクで、濃度が高いほど心疾患リスクが増大します。CEEsを服用した閉経後女性は、Apo B濃度が有意に低下しました。
トリグリセリド(TG)への効果
トリグリセリドは脂肪の構成要素で、極端に高いと膵炎の原因となります。CEEs投与は閉経後女性のTG濃度を有意に上昇させました。
