プレマリンが脂質タンパク質に与える効果

酸化抑制

2003年にカナダの医学研究評議会と女性健康研究からの助成金で実施されたカナダ研究(Wyeth製薬が協力)では、エストロゲンが高密度リポタンパク(HDL、いわゆる「善玉コレステロール」)の酸化を抑制することが示されました。酸化したHDLは心血管疾患の発症に関与すると考えられています。また、エストロゲンはLDL(悪玉コレステロール)の酸化も抑え、心臓病や神経変性疾患のリスク低減につながる可能性が指摘されています。

Lp(a)の低下

1996年に『Archives of Internal Medicine』に掲載された研究では、子宮全摘と卵巣除去手術を受けた女性にプレマリンを投与すると、心血管リスク因子であるリポタンパク質Lp(a)の血中濃度が有意に低下したことが報告されています。

HDLの上昇

同じ研究で、プレマリン投与群の女性はHDLコレステロール値が顕著に上昇し、心血管保護効果が期待できることが示されました。

万能薬ではない

脂質タンパク質への有益な作用がある一方で、エストロゲン製剤は心血管系の全ての問題を解決するものではありません。5年以上の長期使用で血栓、脳卒中、心筋梗塞のリスクが増加することが報告されています。また、血栓症や子宮・子宮内膜がんのリスク上昇も懸念されています。

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