正常なコレステロール数とは?

健康管理の第一歩として、医師は血中コレステロールの測定を推奨します。コレステロール値は心血管疾患のリスク評価に有用です。本稿では、コレステロールの基礎知識、種類、測定方法、正常範囲、そして重要な比率について分かりやすく解説します。

事実

血液や細胞内に存在する柔らかい脂肪のことをコレステロールと呼びます。細胞膜やホルモンの合成に欠かせない重要な成分ですが、過剰になると脳卒中や冠動脈疾患(心筋梗塞の原因となる)リスクが高まります。

種類

コレステロールは主に以下の3種類に分類されます。

  • LDL(低密度リポタンパク):血中でコレステロールを運び、細胞膜の修復や蓄積に利用されますが、過剰になると動脈壁に沈着し「悪玉コレステロール」と呼ばれます。
  • HDL(高密度リポタンパク):余分なコレステロールを肝臓へ運び、排泄させる働きがあり、「善玉コレステロール」として心臓病の予防に寄与します。
  • 中性脂肪(トリグリセリド):体内で合成される脂肪で、LDLが高くHDLが低い状態と相関します。血漿中の脂質はコレステロールとトリグリセリドで構成されます。

測定方法と数値の単位

血液検査でコレステロール値を測定します。医師の指示で検査を受け、結果は mg/dL(ミリグラム/デシリットル)で示されます。自宅用の簡易測定キットもありますが、LDL と HDL を区別できない点に注意が必要です。検査結果は食事・運動・薬物療法の効果判定に活用されます。

正常範囲(日本のガイドライン)

  • LDL:<100 mg/dL(最適)/100‑129 mg/dL(やや高め)/130‑159 mg/dL(境界)/160‑189 mg/dL(高)/≥190 mg/dL(非常に高)
  • HDL:<40 mg/dL(低)/40‑59 mg/dL(正常)/≥60 mg/dL(高)
  • 総コレステロール:<200 mg/dL(望ましい)/200‑239 mg/dL(境界)/≥240 mg/dL(高)
  • トリグリセリド:<150 mg/dL(正常)/150‑199 mg/dL(境界)/200‑499 mg/dL(高)/≥500 mg/dL(非常に高)

コレステロール比率

総コレステロール ÷ HDL の比率は心血管リスクの指標となります。例えば、総コレステロールが 250 mg/dL、HDL が 50 mg/dL の場合、比率は 5:1 です。比率が 5 以下であればリスクが低いとされ、5 を超えると心疾患リスクが上昇します。

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