コレステロールの測定と計算方法
はじめに
コレステロールは血液中をリポタンパク質で運搬される脂質です。LDL(低密度リポタンパク質)はコレステロールを動脈や組織へ運び、「悪玉コレステロール」と呼ばれます。一方、HDL(高密度リポタンパク質)はコレステロールを肝臓に戻し、最終的に排泄させるため「善玉コレステロール」と呼ばれます。トリグリセリドは脂肪酸に変換される脂質で、飽和脂肪酸やアルコール、白パンやデザートなどの単純炭水化物を多く含む食事後に上昇しやすく、過剰になると心疾患のリスクが高まります。HDL、LDL、トリグリセリドの合計が総コレステロール(TC)です。
コレステロール測定の手順
- 検査の予約:医師に相談し、空腹時の血液検査(コレステロールパネル)を予約します。検査ではHDL、LDL、トリグリセリドが測定されます。
- 空腹期間の確保:検査前に8〜12時間の絶食を守ります。食後はトリグリセリドが上昇し、LDLの評価が正確でなくなるためです。
- リスク比の算出:総コレステロール ÷ HDL の比率でリスクを評価します。例としてTCが220、HDLが30の場合、220÷30=7.33となります。この比率は理想的には4.5以下が望ましいです。高い場合はTCを下げ、HDLを上げることが目標です。
- LDLの計算方法:
- トリグリセリド ÷ 5 を計算します。例:180 ÷ 5=36。
- 総コレステロールからHDLを引きます。例:220−30=190。
- 上記2つの結果を引き算します。例:190−36=154。これがLDL値です。LDLは130未満が正常とされます。
- トリグリセリドの評価:150以下が正常とされますが、100を超えるとリスクが上がるという研究結果もあります。
- HDLの評価:男性は40以上、女性は45以上が健康的な値とされています。
- 総コレステロールの評価:150〜160 mg/dL が低リスクとされ、160を超えるとリスクが徐々に上昇し、180を超えると急激に、230を超えると大きく上昇します。
