コレステロール分子の機能とは?
医療界では全粒穀物中心の食事でコレステロール低下が推奨されていますが、体内でも多くのコレステロールが合成されており、必要不可欠な役割があります。
種類
- コレステロール分子は低密度リポタンパク(LDL)と高密度リポタンパク(HDL)の2種類があります。一般的にLDLは「悪玉コレステロール」、HDLは「善玉コレステロール」と呼ばれます。
構造・識別
- LDL・HDLともに炭素27個、水素46個、酸素1個からなる大きな炭化水素鎖を持ちます。違いはそれぞれを運ぶタンパク質キャリアにあります。
機能
- 細胞膜の安定化や温度変化への耐性、神経細胞の絶縁鞘の構成、骨にカルシウムを沈着させる役割、性ホルモンの前駆体、胆汁酸の材料として消化に関与します。
過剰時の影響
- 血中コレステロールが過剰になると動脈が硬化し、狭窄や血栓ができやすくなり、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まります。
歴史
- コレステロールは1770年に初めて単離されましたが、1903年にドイツ化学者アドルフ・ヴィンダウスが誤った構造式を提案し、1930年代にヘンリッヒ・ヴィエランドがX線解析で正しい構造を明らかにしました。1951年にロバート・B・ウッドワードが簡単な化合物から合成に成功し、分子構造の理解が進みました。
