LDLコレステロールを下げる効果的な方法
食事と運動の改善
LDLが高いと診断された患者に最初に勧められるのは、食事内容の見直しと運動習慣の導入です。運動はHDL(善玉コレステロール)の産生を促し、血中のLDL除去を助けます。飽和脂肪酸や部分水素添加脂肪酸の摂取を控えるだけで、LDLは7〜10%低下します。小麦、コーンスターチ、砂糖を抜くとLDLは大幅に減少し、フラックスシードやオートブランなどの非小麦性食物繊維を併せて摂取すると、さらに20〜30 mg/dLの減少が期待できます。アーモンド、クルミ、ペカン、ヘーゼルナッツ、ピスタチオなどの生ナッツは健康的な脂肪を含み、積極的に取り入れましょう。アーティチョーク葉の摂取がLDL低下に効果があるという研究結果もあります。さらに、1日あたり5〜10 gの水溶性食物繊維を加えると、食事からのコレステロール吸収が抑えられ、LDLは約5%低下します。水溶性食物繊維はオート麦、麦芽、大麦、エンドウ豆、豆類、リンゴ、プラム、ブロッコリー、ヤムイモなどに豊富に含まれています。
サプリメント
LDLが高い方は、以下のビタミン・ミネラル・サプリメントでも効果が期待できます。
- ナイアシン(ビタミンB3):LDLを最大10%、HDLを15〜30%上昇させると報告されています。
- ビタミンD:LDL低下効果が確認されています。
- 魚油(オメガ‑3):HDL産生を促進し、LDL除去をサポートします。
- コエンザイムQ10:LDLの酸化を抑え、動脈へのダメージリスクを低減します。
- 植物ステロールとフラボノイド:強力な抗酸化作用でLDLの血管障害を抑制します。フラボノイドはダークチョコレート(70%以上のカカオ)や緑茶・紅茶で摂取でき、植物ステロールはステロールエステル強化ヨーグルトやジュース、バター代替品などで入手できます。
医薬品
医師がLDL低下を目的に処方する主な薬剤はスタチンです。スタチンは肝臓でのLDL産生を抑制し、血中からのLDL再吸収を促進します。ただし、筋肉痛や痙攣など副作用が出ることがあります。
スタチンに代わる選択肢として、トコトリエノール系の栄養薬や、腸でのコレステロール吸収を抑えるエゼチミブ(商品名:Zetia)などがあります。
