血液中の脂質と心血管の健康管理
血液中に含まれる脂質(コレステロールとトリグリセリド)は、心血管系の健康に直結します。日本国内のガイドラインでは、20歳以上の成人は5年ごとに空腹時血中脂質検査を受けることが推奨されています。
コレステロール
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コレステロールは、胆汁の生成や細胞膜の構築、ホルモン合成に不可欠な脂肪です。体内の約80%は肝臓で合成され、肉・卵・乳製品などの動物性食品からも摂取されます。
健康な総コレステロール値は200 mg/dL未満が目安です。240 mg/dLを超えると動脈硬化のリスクが高まります。食事の見直しや適度な運動で改善できない場合は、医師の指導のもとでコレステロール低下薬が処方されることがあります。
トリグリセリド
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トリグリセリドは食事中の脂肪の化学形態で、体脂肪の約95%を構成します。過剰なエネルギー(特に炭水化物)を摂取すると、余剰エネルギーがトリグリセリドに変換され、脂肪細胞に蓄えられます。必要に応じてホルモンが脂肪細胞からトリグリセリドを放出し、エネルギー源として利用します。
男性の正常範囲は40〜160 mg/dL、女性は35〜135 mg/dLです。200 mg/dL以上は高値とされ、心血管疾患や糖尿病のリスクが上昇します。
リポタンパク質(HDL・LDL)
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リポタンパク質はコレステロールやトリグリセリドを運ぶためのタンパク質(アポリポタンパク質)と結合した複合体です。HDL(高密度リポタンパク質)は「善玉」コレステロールと呼ばれ、血管壁に付着しにくく、余分なコレステロールを肝臓へ運搬して排除します。
一方、LDL(低密度リポタンパク質)は「悪玉」コレステロールと呼ばれ、血管壁に沈着しやすく、動脈硬化の原因となります。LDLが高いと、血管壁に脂肪性血栓が付着し、プラーク形成へとつながります。
健康なHDLは40 mg/dL以上、LDLは100 mg/dL未満が目安です。
