アルコールがコレステロールに与える影響とは
善玉コレステロールと悪玉コレステロール
コレステロールは体のホルモンや細胞機能に必須です。HDL(高密度リポタンパク)は「善玉」コレステロール、LDL(低密度リポタンパク)は「悪玉」コレステロールと呼ばれます。HDLは高く、LDLは低く保つことが望ましいです。悪玉コレステロールが過剰になると動脈に血栓ができやすく、冠動脈疾患や脳卒中のリスクが高まります。多くの人は適度な運動、バランスの取れた食事、適正体重の維持でコレステロールをコントロールできます。
アルコールはHDLを上昇させる可能性がある
アルコール自体が総コレステロールを下げるわけではありませんが、血小板の凝集を抑える成分が含まれるため、善玉コレステロール(HDL)の濃度が上がることが報告されています。
適量の目安と過剰摂取のリスク
過度の飲酒は健康に害を及ぼします。米国保健福祉省が定めた2005年版「米国食事指針」では、1日1〜2杯(ビール12オンス、ウイスキー1.5オンス(80度)、ウイスキー1オンス(100度)、ワイン4オンス)が心血管死亡率が最も低いとされています。
しかし、パーデュー大学(1999年)の研究では、家族性高コレステロールの既往がある人は、たとえ適量でもコレステロールに悪影響を及ぼす可能性があることが示されています。個人差が大きい点に注意が必要です。
赤ワインと他のアルコール飲料の比較
赤ワインは抗酸化物質を多く含み、心臓の健康に寄与するとされています。フランス人は毎日ワインを飲むことで、米国人の約半分の心疾患率を示すというデータがあります。
注意点
米国心臓協会は、飲酒習慣がない人がアルコールを増やしたり新たに飲酒を始めることを推奨していません。コレステロールを下げるには、運動やバランスの取れた食事が最も確実です。
