HDLコレステロールが低いときの症状と対策

コレステロールは細胞膜の形成や体の様々な機能に不可欠です。血液中には、LDL(低密度リポタンパク質、いわゆる「悪玉」コレステロール)とHDL(高密度リポタンパク質、いわゆる「善玉」コレステロール)の2種類が存在します。LDLが高いと冠動脈疾患のリスクが上がりますが、HDLが高いと心臓病の予防に役立つとされています。

症状

  • HDLが低いこと自体に自覚症状はありません。HDLを含むコレステロール値は血液検査でしか測れません。空腹時のリポタンパク質プロファイル(HDL、LDL、中性脂肪、総コレステロール)で評価します。長期的にHDLが低いと、心疾患や脳卒中のリスクが高まります。

原因

  • 遺伝的要因に加え、生活習慣もHDL低下に影響します。具体的には、コントロール不良の糖尿病、肥満、喫煙、運動不足、炭水化物過多の食事などが挙げられます。

診断

  • 医師は血液検査の結果から心血管リスクを評価します。Mayo Clinicによれば、男性のHDL平均は40〜50 mg/dL、女性は50〜60 mg/dLです。この範囲以下が「低HDL」、60 mg/dL以上は心臓病予防に有効とされます。

HDLを上げる方法

  • 現在、HDL専用の処方薬はありませんが、LDL低下薬が副次的にHDLを上げることがあります。生活習慣の改善が最も効果的です。食事と運動を組み合わせることでHDLは上がり、LDLは下がります。目安は週4回、1回30分以上の運動です。HDLを高める食事例として、オリーブオイル、フレッシュな果物・野菜、青魚、ナッツ、豆類、クランベリージュースなどがあります。水素添加油やトランス脂肪は避けましょう。ナイアシンやビタミンCもHDL上昇に有用とされています。

検査・注意点

  • 米国心臓協会は、空腹時リポタンパク質プロファイルを5年に一度受けることを推奨しています。高コレステロール、45歳以上の男性、50歳以上の女性、HDLが40 mg/dL未満、喫煙などリスク要因がある場合は、より頻繁に検査が必要です。

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