トリグリセリドとは何か? 基本から予防・治療まで解説

定義

トリグリセリドは血液中に存在する脂肪の一種です。アメリカ心臓協会によれば、体がすぐに使わない余剰カロリーはトリグリセリドに変換され、脂肪細胞に蓄えられ、次の食事までのエネルギー源として利用されます。摂取カロリーが消費カロリーを上回ると、余分なトリグリセリドが体内に蓄積します。コレステロールとは機能が異なりますが、どちらも血流を介して運ばれ、過剰になると健康リスクを招きます。

重要性

トリグリセリドが高いと、動脈硬化を促進し、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まります。メイヨークリニックの報告では、具体的なメカニズムは未解明ながら、2001年12月号の米国心臓協会ジャーナルの研究で、トリグリセリド濃度が高いほど脳卒中の発症率が上昇することが示されています。また、トリグリセリドの増加は糖尿病など他の疾患の兆候でもあります。

診断方法

初期のトリグリセリド上昇は自覚症状がほとんどありません。そのため、家族に高トリグリセリドや冠動脈疾患の既往がある人、肥満の人は定期的に血液検査を受けることが重要です。

数値の見方

トリグリセリドは空腹時血液検査で測定され、通常はコレステロール検査と同時に行われます。米国心臓協会が引用する国立コレステロール教育プログラムの基準は以下の通りです。

  • 150 mg/dL 未満:正常
  • 150〜199 mg/dL:境界域(やや高め)
  • 200〜499 mg/dL:高値
  • 500 mg/dL 以上:非常に高い

予防と治療

生活習慣の改善が最も効果的です。具体的には、総カロリーの削減、飽和脂肪酸・トランス脂肪酸の摂取制限、不飽和脂肪酸への置き換え、野菜・果物の積極的な摂取、アルコールの節制、定期的な運動、体重管理が推奨されます。薬物療法としては、ナイアシンやフィブラート系薬剤、場合によってはスタチンが使用されます。

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