アルコールとトリグリセリドの関係
トリグリセドとは
トリグリセドは食事や体内の血液中に含まれる脂肪の化学形態です。体はすぐに使わない余剰カロリーをトリグリセドに変換し、脂肪細胞に蓄えて後のエネルギー源とします。食間にエネルギーが必要になると、ホルモンが蓄えられたトリグリセドを放出します。適正なレベルのトリグリセドは健康に不可欠ですが、過剰(高トリグリセド血症)は冠動脈疾患や脳卒中のリスクと関連しています。アルコールはこの状態を悪化させることがあります。
トリグリセドの測定基準
血液検査で測定され、150 mg/dL 未満は正常とされます。
150〜200 mg/dL は境界域で、生活習慣の見直しが推奨されます。
200 mg/dL 超は高値で、食事・運動・必要に応じて薬物療法が検討されます。
500 mg/dL 超の場合は、薬物治療が必須となります。
トリグリセドを下げる方法
米国心臓協会(AHA)のガイドラインでは、過体重の場合は体重減少が第一です。高値の場合はトランス脂肪酸と飽和脂肪酸の摂取を制限し、食品ラベルを確認しましょう。また、アルコールは血中トリグリセドを大幅に上昇させるため、摂取を極力控えることが強く推奨されています。
アルコールがトリグリセドに与える影響
アルコールは発酵した糖分で、肝臓はまず血中のアルコール除去を優先しますが、処理速度は約1 オンス(約30 ml)/時間と遅いです。その間にアルコール中の糖がトリグリセドに変換されます。さらに、アルコールは肝臓でのトリグリセド合成を促進し、トリグリセド分解酵素の活性を低下させます。
アルコール摂取の制限
飲酒を減らすことは簡単に思えても、依存症の可能性がある場合は専門家の支援が必要です。自己判断で急に止めると、幻覚、痙攣、譫妄、場合によっては致命的な離脱症状が起こることがあります。医療機関でのデトックスや、24時間対応のホットライン(800‑784‑6776)を利用してください。
医師との連携
高トリグリセドは健康リスクが高く、アルコールはさらに危険性を高めます。生活習慣を正直に医師に伝え、適切な対策や地域の支援サービスを紹介してもらいましょう。
