目の周りにコレステロールがたまる原因とは?
体が必要以上のコレステロールを摂取し、余分なものを排出できないと、動脈壁にプラークが形成されますが、同様に目の周りや眼球にも沈着することがあります。過剰な脂肪食が主な原因ですが、遺伝性の家族性高コレステロール血症(FH)など、他の要因も存在します。
家族性高コレステロール血症(Familial Hypercholesterolemia)とは
FHは染色体19に位置する遺伝子の欠損により、LDL(低密度リポタンパク)コレステロールが異常に高くなる疾患です。生まれた時から血中LDLが高く、体内でこの「悪玉」コレステロールを除去できません。
目の周りに現れるコレステロール沈着の主な形態
FHの症状の一つに「黄瘤(おうりゅう)」と呼ばれる皮膚の脂質沈着があります。眼瞼にできるものは「黄斑(きんしょく斑)」「黄斑腫(きんしょくしゅ)」と呼ばれ、眼球自体に沈着する場合は「角膜弓(かくまくきゅう)」と呼ばれます。
食事による高LDL・トリグリセリドが引き起こす沈着
脂肪分の多い食事でLDLや中性脂肪が上昇すると、目の周囲や眼血管にも脂質がたまりやすくなります。ニューヨークのStahl Eye Centerの眼科医、マーク・ヴェルナー博士は、眼の血管も全身と同様にコレステロールの影響を受けやすいと指摘しています。
沈着は他の健康問題のサインになる
眼の血管は体内で唯一、直接観察できる血管です。そのため、眼の血管がコレステロールで詰まっていると、全身の動脈硬化が進行している可能性があります。
警告:視力へのリスク
眼周囲や眼血管にコレステロールが過剰に蓄積すると血流が阻害され、血栓ができやすくなります。網膜静脈閉塞(retinal vein occlusion)は失明につながる重大な疾患です。したがって、目の周りの脂質沈着は動脈硬化と同等に注意が必要です。
目の周りに脂質がたまったら、生活習慣の見直しと専門医の受診を検討しましょう。
