抗うつ効果が期待できる植物とその研究概要

精神的な健康をサポートする薬の多くは、植物由来の成分や、植物から抽出した化合物を合成したものです。植物に含まれる酵素が人間の脳に作用し、うつ病に関わるホルモンの調整を助けることが知られています。全草を用いる療法を提唱する専門家もいれば、抽出物のみが有効とする医師もいます。

セントジョンズワート(St. John's Wort)

セントジョンズワートは、筋肉の炎症緩和に用いられることが多いハーブです。ハーブ専門サイト「Shirley's Wellness Cafe」では、鎮静作用があり、イライラや不安感を和らげると紹介されています。また、季節性情動障害(SAD)に対しても効果が期待できるとされていますが、2005年の『Journal of Cell and Molecular Biology』の研究では、単独での使用効果を確認するには更なる研究が必要と指摘されています。

ボラジジュース(Borage Juice)

ボラジはスパイスとして古くから利用されてきた植物で、ヨーロッパやアジアの伝統料理に欠かせません。そのジュース抽出物は抗うつ作用があるとされ、特に1日10mlを3回に分けて摂取すると、副腎の働きを助け炎症を抑えるとされています(『Encyclopedia of Spices』参照)。ただし、効果の科学的裏付けは限定的です。

ダミアナ(Damiana)

中南米原産の低木であるダミアナは、葉のエキスがうつ症状の改善に役立つと主張されています。メキシコではエキスをカプセルや液体に加工し、うつや不安症状の緩和に利用しています。米国の製薬会社による試験でも一定の効果が報告されていますが、臨床的なエビデンスはまだ十分ではありません。

銀杏(Ginkgo biloba)

世界的に広く使用されている銀杏の抽出物は、うつ症状の改善やラットのセロトニン量を約30%増加させたと報告されています(Health Full)。しかし、メイヨークリニックのデータは、季節性情動障害への効果は限定的であり、全体的な生活の質向上については更なる研究が必要と結論付けています。

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