少年期うつ病の影響と対処法
米国小児精神医学会(AACAP)によると、米国の子どもの約5%がうつ病を抱えているとされています。テキサス州の精神科医ウィリアム・ゴールドマン博士(Keepkidshealthy.com寄稿者)によれば、うつ病は子どもの発達、自尊心、社会性、行動に深刻な影響を及ぼし、最悪の場合は自殺に至ることもあります。成人のうつ病とは症状の現れ方が異なるものの、以下のような特徴的なサインが見られます。
気分の変化
大人では悲しみが主な症状ですが、子どもはイライラや攻撃的な態度、泣きわめきといった形で現れることが多いです。頻繁に争いごとを起こしたり、敵対的な言動を示すこともあります。
興味・関心の喪失
うつ状態になると、子どもは遊びや友達との交流といった日常的な活動への意欲が減少します。学校の課題に手を付けなくなるなど、無関心な様子が見られます。
睡眠障害
寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚めるといった睡眠の問題が頻発します。通常の就寝拒否とは異なり、持続的な不眠が見られます。
自己イメージの否定
「誰も自分を好きじゃない」「何をやってもダメだ」など、自己否定的な言葉を口にすることが増えます。罪悪感や自己嫌悪が強く、無関係な出来事にまで自分の責任を感じることがあります。
集中力の低下
課題に取り組む際の注意散漫さが顕著になります。ADHD(注意欠陥・多動性障害)と似た症状ですが、うつ病が原因の場合は他の症状と併存します。
身体的な訴え
頭痛、腹痛、全身の痛みなど、明確な身体的原因が見当たらない不調を訴えることがあります。これらはうつ病の身体的表出と考えられます。
自殺念慮
重度のうつ状態では、自ら命を絶ちたくなる考えが現れます。「生まれてこなければよかった」など、死について頻繁に語るようになることがあります。
