うつ病の治療に用いられる薬剤

うつ病とは

うつ病は、長期間にわたり悲しみや絶望感、疲労感、落ち着きのなさ、日常生活への興味喪失などの症状が続く脳の機能障害です。

治療にはさまざまな抗うつ薬が使用され、通常は8週間程度の継続投与が必要とされています。

主要な抗うつ薬の分類

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)

SSRIは脳細胞が「幸福感」をもたらす神経伝達物質であるセロトニンの再取り込みを抑制し、セロトニン濃度を上昇させます。代表的な薬剤にはフルオキセチン(プロザック)、パロキセチン(パキシル)、セルトラリン(ゾロフト)、エスシタロプラム(レクサプロ)などがあります。

セロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬(SNRI)

SNRIはセロトニンとノルエピネフリンの再取り込みを同時に抑制し、両方の濃度を高めます。代表的な薬剤はデュロキセチン(シンバルタ)やベンラファキシン(エフェクサー)です。

三環系抗うつ薬(TCA)

TCAはセロトニン、ノルエピネフリン、ドーパミンの再取り込みを阻害し、これらの神経伝達物質のレベルを上げます。代表的な薬剤にはノルトリプチリン(ノルプラミン)、イミプラミン(トフラニル)、アミトリプチリン(パメロール)、クロミプラミン(ビバクチル)があります。

モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)

MAOIはモノアミン酸化酵素という酵素の働きを阻害し、セロトニン、ノルエピネフリン、ドーパミンの分解を抑えて濃度を上げます。代表的な薬剤はトラニルシプロミン(ナルジル)、フェニルジアゾラミン(パルナート)、イソカバイン(エムサム)などです。

抗不安薬・覚醒剤

うつ病の症状緩和のために、抗不安薬や覚醒剤が併用されることがあります。これらもセロトニン、ノルエピネフリン、ドーパミンの産生増加や再取り込み抑制に働きます。代表的な薬剤はリタリン(メチルフェニデート)、デキサドリン(デキサドリン)、アデラール(アンフェタミン)などです。

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